daishiroの日記

インターネットのお仕事とかインターネットのカルチャーとか

アメリカでのIAの肩書とか「UX」って言葉だけ流行ることへの危機感とか

Web標準の日々』のときに浅野さんに聞いた、 「アメリカではIAって肩書きが廃れてきてる」って話が今さらながらに気になって詳しく聞いてみたのですよ。以下、自分メモを兼ねて浅野さんから頂戴したメールを転載。

IAの肩書の件ですが、「User Experience Designer」か「Interaction Designer」に変えた人が多いように思います。もちろん、IAという業務自体はその担当範囲に含まれているわけですが、向こうでIAというともはやすごく狭義にとらえられる(たとえばタクソノミー作ったりすることしかできない、みたいな)ので、職探しのときとか困るんだそうです。 だから、引き続きIAを名乗ってる人も、ただの「Information Architect」じゃなくて「Chief/Lead/Senior Information Architect」などという風に、ただのIAじゃないんだぜ~いろいろできるんだぜ~という含みを持たせる傾向があるようですw

座学レベルで狭義のIAと広義のIAがあることは漠然と感じてるんだけど、『広義のIA=UX』みたいな解釈ではなかったのでちょっと違和感。

話は脱線しますが、WebSigのIA分科会のときにも思ったけど、『ユーザー経験』とか『ユーザー中心』って言葉だけが流行っちゃうと、「まずはクライアントのビジネスゴールを把握」って認識が上手いこと伝わらないんじゃないかという不安があるのです。

そろそろ、「クライアントがどうやってお金儲けをしているのか?」「僕たちはそのお金儲けにどうやって貢献できるのか?」をクリエイターに憧れてる若手に教育する必要があると思うのですが、どうでしょう?

新卒で入ったメーカーで、一番最初に「会社の目的はお金儲け」「そのためにどうするか?(売上を増やす&支出を減らす)」を叩き込まれたのが、30になっても凄く役立っているので尚更そう感じているのかも。