daishiroの日記

インターネットのお仕事とかインターネットのカルチャーとか

セミナーレポート:SwapSkills for Happy web weekend

6/15(日)に行われた、SwapSkills for Happy web weekendに行ってきました。

浅野さんが翻訳されたmicroformats本の出版記念も兼ねて?著者のJohn Allsoppさんを招いてのセミナーイベントでした。

事前に発表があったタイムテーブルは以下のような感じで、1と2の間でランチパーティー&トークセッションが行われました。

  1. 「セマンティックSNSと位置情報の応用」神崎正英
  2. Basic of microformats」John Allsopp氏
  3. 「Mobile Designing for Lazy Developers」Michael Smith氏
  4. 「Where's your web at?」John Allsopp氏

以下、つらつらと思ったことを。

神崎先生は「セマンティック・マイクロブログ」というタイトルでのお話。以前セマンティックWebカンファレンスやWeb標準の日々で伺った話と大筋は同じなんだけど、Twitterなど馴染みのあるサービスを繋ぐという視点からの話だと凄く分かりやすくなるから不思議。

トークセッションではiPhoneが日本のモバイル市場に与えるインパクトの話になっていたのですが、Michaelさんが日本のケータイ市場に詳しくてビックリ(日本に住んでらっしゃるそうです)。「モバイルフォンじゃなくて"ケータイ"」といった趣旨のことをおっしゃられていた(ハズ)のは凄く納得で、この差って結構大きいと思うのです。

午後の部は全てイヤホンで同時通訳。が、全然集中出来ないので思い切って英語のみで聴講。なので解釈が間違ってる部分があるかも。

Johnさんの1回目はmicroformatsの基本的なお話。うん、まぁなんとなく知ってるし、わかる。ツールや実装例を見せていただいたので、利用方法が具体的にイメージできたのはとてもよかったです。

Michaelさんはモバイルの話ではなくHTML5のお話を。XHTML2.0がXMLとしてのバージョンUPなのに対して、HTML5はアプリケーション化するWebサイトの実情に合わせた実装技術を目指すということなのかなと、何となくわかった気になりました。あと、「XmlHttpRequest」を「XHR」と略すのを初めて知った。この辺、流行に追いついてないなぁ。

Johnさんの2回目は「Webはどこから来てどこへ行こうとしているのか」みたいなお話。「PCだけじゃない」「文書構造だけから意味情報も」といったまとめだったと思う(この辺、きちんと文脈を追いきれてない)のだけれども、「面白い」とは感じても、進んで最先端の技術を身につけようという気にならなかったので「嗜好が変わった」と実感。

総じて、技術的には非常に興味がある分野なんだけど、「一般の人には概念が伝わりにくい」というところの方が気になりました。もちろん、これからセマンティックWeb的な発想や技術はどんどん日常に近づいてくるだろうけど、「データをどう作る?」「データから情報にするには?」といった部分は、技術的な仕組みだけではカバー出来ないと思うし、価値や使い方をどうやって伝えるか?にフォーカスしていきたいなと思いました。