daishiroの日記

インターネットのお仕事とかインターネットのカルチャーとか

W3Cのニュースリリースに対する違和感

W3Cのプレスリリース、『Web コンテンツの将来を担う HTML 5 草案を公開』の和訳に軽い違和感を感じたんでメモ程度に。

気になったのは、HTML5と関係無い部分なのですが、以下の部分。

199712月に HTML4 初版が公開されて以来、技術者、意匠設計者、販促部門、あるいは、利用者らは、媒体としての Web について多くを学びました。

ここ、原文では、

Engineers, designers, marketing departments, and users have learned much about the Web as a medium since HTML 4 was first published in December 1997.

となっているんですが、特許庁の意匠法についてのページにも、

意匠は、物品のより美しい外観、使ってより使い心地のよい外観を探求するものです。

とあるように、「designer」を「意匠設計者」としてしまうと、『ビジュアル』デザインに限定している感があるのです。そうすると、上記和文だと『文書構造の設計』をする人がターゲットから外れる気がするんですよね。

特にアメリカでは、以前浅野さんに聞いたように『デザイン』部分の細分化が進んでいるようなので、一まとめに「designers」にしたんだと思うんだけどなぁ。