daishiroの日記

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セミナーレポート:第17回WebSig会議「広告とWebサイトデザイン-アイデアを実現するクリエイティブ-」

第17回WebSig会議「広告とWebサイトデザイン-アイデアを実現するクリエイティブ-」に参加してきました。

「テーマはクリエイティブ」との事だったんですが、 期待していた「企画意図のビジュアルへの落とし込み」の部分は一切無く、 むしろ「プランニング」がメインだった感。広告代理店の方が講師ということもあり、Webだけで無い広告戦略と具体的な企画立案のフローに終始していました。

以下、気になったことを箇条書きで。

  • 和田さんの開会挨拶が良かった
    • 企業の言いたいことをメディアが受け止めてユーザーに届ける
  • 『感想・ブログへのポストは「ゆるやかな感じ」でお願いします。』
    • 難しいこと言うなぁ
  • 「メディアを横断」→「商品を作る」へ
  • 技術的に出来る/出来ないの前に『これやりたい!』をみんなの真ん中に
    • 『これやりたい!』を共有できる人と仕事をしたい
  • 広告業界とWeb業界
    • 広告:コミュニケーション
    • Web :技術
  • クライアントに提案を通す工夫として、プランニング時点ではカンプを完成形にしないでイメージを伝える
  • Webはきっちり数字が出るけど、広告は割とザルな評価法。数字と感触の両方を見ている
    • 同じ1クッリクにも感触があるのに、Webの業界は数字に縛られて感触を見ていないのでは?
  • クライアントに対しては...
    • Webは信頼できる、ぶっちゃけた話が出来る人、本当のことが話せる人と作るべき
  • リエーターに対しては...
    • 信頼される、商品企画から相談される人になるべき(時間がかかるし、育てる必要がある)

正直なところ、「Webサイトデザイン」のお話はほとんど無かったし、媒体を売るのが目的(=Web制作で利益が出なくてもOK)な形態でのお話なので、作る部分は参考になる話はあまり無く。

それよりも今回の見所(聞き所?)は、「どこまで/どうやってクライアントのビジネス成功に入り込むか?」だったかと思います。職場でいつも言ってるんだけど、「僕らが作っているのは、『お客様がお金儲けに使う道具』であって、『お客様好みホームページ』ではない」っていうことを、Web屋だけでなくクライアントも忘れちゃう場合があるので、その辺りから整理して、クライアントとユーザーのコミュニケーションを手助けするのが、僕らディレクターといわれる人間の仕事なのかなと改めて考えました。